ほうれい線への脂肪注入について

 

ほうれい線に脂肪注入を考えている人は多いと思います。

今回は、脂肪注入がほうれい線に有効かどうか、書いていきます。

執筆者:花岡敦子
丸の内美容皮膚科 院長
目次
  1. 脂肪注入とは

     

  2. 脂肪の定着率

     

  3. 脂肪注入より効果的なグロースファクター治療

     

  4. まとめ

     

1.脂肪注入とは

まず、脂肪注入とはどんな治療かというと

太ももなどから脂肪吸引によって取ってきた脂肪をシワや凹みなど膨らませたい部位に注入する治療法です。

「脂肪吸引」というワードは聞いたことがある人も多いのでは?

脂肪吸引をすれば取った分だけ確実に脂肪が減りますので、即効性のある部分痩せとして人気の高い治療法でもあります。

その吸引した脂肪を再利用するという発想が脂肪注入です。

2.脂肪の定着率

ではその定着率はどうでしょう。

注入した分だけそのまま膨らむと思ってしまうかもしれませんが、それは違います。

酸素、栄養分が届かなければ移植した脂肪は生着しません。

大部分は吸収されて無くなってしまうため、その定着率は約50%ほどともいわれています。

また、お顔ひとつとっても、部位によって定着率は大きく異なります。

お顔の部位別生着率はこちら↓

①前額部(おでこ)→△~〇

②下眼瞼部(目の下)→〇~◎

ほうれい線→×~△

④頬→〇~◎

⑤マリオネットライン→〇

⑥こめかみ→×~△

脂肪注入の人気部位で見てみると、やはりほうれい線の定着率は良いとは言えません。
※あくまでこれは目安ですので、もちろん個人差はあります

3.脂肪注入より効果的なグロースファクター治療

上記の定着率を見ても分かる通り、ほうれい線は定着率が悪い部位に入ります。

当院でも、「脂肪注入をしたけれどもほうれい線が変わらなかった」というご相談は多いです。

このモニターさんは、当院でグロースファクター治療を受ける前に脂肪注入のご経験があった方です。

目の下のクマは脂肪注入できれいになったものの、ほうれい線は改善しなかったということで、当院でグロースファクター治療をお受けになりました。

左のお写真は当院で治療を行う前の状態です。
確かに、ほうれい線が長く、くっきりと残っています。

グロースファクター治療後(写真右)では、鼻横の窪みこそ残っていますが、大きな変化になっています。

4.まとめ

いかがでしたか?

ほうれい線に脂肪注入を考えている方も多いと思います。

もちろん定着率には個人差がありますが、ほうれい線の場合には定着率が良い部位とは言えない面があります。

グロースファクター治療も得られる効果には個人差がありますが、脂肪注入よりも安定した効果が得られています。

また、脂肪注入に必須の脂肪吸引という大きなプロセスを省くことができます。

ぜひグロースファクター治療も選択肢の一つとしてご検討ください。

 

 

 

 

 

 

 


 

丸の内美容皮膚科
院長 花岡敦子

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