肌治療の効果を最大限に出すために
2024.11.18
肌治療を開始したら、ぜひご自身でもやっていただきたいことがいくつかあります。
できることから始めて、治療効果を最大限に引き出しましょう !
1. スキンケアを見直す
スキンケアは日常的に使用するため、通院の手間もかかりません。
正しいスキンケアを継続することで、肌治療の効果が出るまでの期間を短縮できたり、治療効果の向上にもつながります。
スキンケアの基本
①皮膚を清潔にする=洗浄
②皮膚の乾燥を防ぐ=保湿
③紫外線から肌を守る=遮光
①皮膚を清潔にする=洗浄
まずは皮膚の汚れを落とし、清潔に保つことが基本となります。
汗や皮脂など、生理的な汚れはもちろん、雑菌やほこり、排気ガスなど様々な付着物で汚れています。
「朝は水洗顔にしています!」と仰る患者様がいますが、肌画像診断器で肌を見ると夜に塗ったニキビ用の薬がまだこびりついている状態でした。
夜に塗ったスキンケアやニキビ薬、朝に塗ったメイクアップ用品も時間が経つにつれて酸化し、肌にとって悪影響をもたらします。
朝も洗顔料で汚れを落とすこと。
夜はクレンジング剤を使ってメイクを落としてから洗顔すること。
これが『基本』になります。
②皮膚の乾燥を防ぐ=保湿
肌が乾燥していると、それだけで肌のバリア機能が落ちてしまい、外界の刺激を受けて様々な炎症を引き起こし、赤み・かゆみ・湿疹など多くのトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
肌環境が良くなければ、レーザーの反応も悪い方向に進んでしまい、予期せぬ色素沈着を起こしてしまったり、ダウンタイムが長引いたりと、美容治療を行う上でも良いことはありません。
皮膚の表面=角層に水分を与え、バリア機能の整った健康な肌を維持しましょう。
③紫外線から肌を守る=遮光
紫外線はシミの原因になるだけでなく、シワ・たるみなどあらゆる老化の原因となります。
さらに言えば皮膚がんを引き起こす。
紫外線防御は基本のキです。
せっかくレーザー治療を始めたのなら、その効果を打ち消してしまうようなことは避けたいですよね?
また、日焼け肌にレーザー治療を行うと、やけどを起こしてしまったり、色素沈着の原因になります。
強い日焼け後は、ある程度落ち着くまでレーザー治療をお断りするケースもありますので、しっかり紫外線防御して治療に臨みましょう !
おすすめのスキンケア商品など、詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
2. 可能であれば内服も併用を
内服は強制ではありません。
が、やはり併用することで治療によって起こりうるリスクを下げ、効果を高めることができます。
例えば、シミ、肝斑がある方、くすみが強い方などは内服だけでもある程度症状が落ち着くケースもあります。
(美白内服→トラネキサム酸、ユベラ、VitC)
レーザー治療の反応は本当に個人差があり、100%誰でも良い方向に進むわけではありません。
特に色味に反応する、シミを薄くするタイプのレーザーは時としてくすみを引き起こすケースもあります。
もしくすみが出てしまった場合、治療をいったん中断しないといけなくなったり、マイルドな治療に切り替えたりと、遠回りすることになってしまいます。
内服をしていると、このレーザーによる悪い反応を未然に防げたり、出てしまったとしても早期に脱することができたりと、良いことがたくさんあるのです。
そのためできれば内服も併用して治療を進めていくことをおすすめしています。
※持病をお持ちの方や、70歳を超える方などでは内服内容に多少の制限があります。
3. 適切な治療間隔を維持すること
最後に、治療間隔について。
肌を好転させるためには治療を継続していく必要があります。
せっかく良くなり始めたのに、そこでやめてしまえば肌はまた戻ってしまうかもしれません。
良い状態を維持できるまで治療を継続する必要があります。
治療開始してしばらくは、間隔をあけすぎずに、最低月1ペースで治療を継続していくことをおすすめします。
もちろん、その中で治療に対して良くない反応が続いてしまった場合(肝斑の悪化やくすみの悪化)、あえて治療間隔をあけてみることもありますが、それはそうなってからの判断です。
ある程度肌がきれいになってくれば、徐々に治療間隔を広げていき、たまにのメンテナンスでも維持できるようになります。
ここを目指して治療を行います。
また、頻繁に治療するのが良いわけでもありません。
レーザー治療後、肌が修復する期間も必要です。
この期間を与えずに次から次へと治療を進めてしまうと、肌への刺激が強すぎて、状況が悪化するケースもあります。
治療の種類にもよりますし、何を治療するかにもよりますので、詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
4. まとめ
いかがでしたか?
せっかく肌治療を始めたのなら、最大限効果を出したいですよね。
ぜひ参考にしてみてください。
丸の内美容皮膚科
院長 花岡敦子