口元のシワを徹底分析
2021.02.04
こんにちは。
長野県松本市 丸の内美容皮膚科院長の花岡です。
みなさん、お顔で年齢を感じるところはどこでしょうか?
ざっくりと
目の下
口元
ではないでしょうか?
今回は、当院で専門としているほうれい線が含まれる口元のシワについて書いていきたいと思います。
1. シワの種類
口元のシワで代表的なのは
- ほうれい線
- マリオネットライン
- 梅干しジワ
- 乾燥ジワ
この4つが代表格でしょう。
それぞれどのシワかというと(乾燥ジワは特定の部位ではないのでマーキングしていません。)
ほうれい線はおなじみのシワですが、マリオネットラインは知名度が低いようです。
マリオネットラインは写真↑②のような、お口の横(口角)から下に伸びる影です。
ちょうど腹話術のお人形さんで分かりやすい影ですね。
梅干しジワは写真↑③のような下顎にシワシワっとできるシワです。
普段あまり意識していない人も多いですが、言われてみれば!とピンとくる方も多いと思います。
乾燥によるシワは特定の部位ではありませんが、乾燥小じわはどの部分にも現れます。
このように、お口元のシワはいくつか種類があるために、重なって出てしまうとかなり老けた印象を与えてしまいます。
2. それぞれの原因と治療法
①ほうれい線
こちらに関してはさんざんお伝えしてきたので今回は割愛します!
まだ見ていない方はこちらをご覧ください。
②マリオネットライン
マリオネットラインはほうれい線よりもお顔の下部にあるため、お顔のしわの中でたるみによる影響が一番大きいと私は考えています。
比較的ご年齢を召してから気になるケースが多く、まだたるみがほとんどない20~30代でのご相談は少ない印象です。
そして、輪郭や脂肪の付き方によってその程度・進行に大きな差があると考えられます。
- 輪郭が丸い(丸顔)
- 頬や口横の脂肪が大きい
このようなお顔立ちをしている場合には、比較的若い頃からマリオネットラインが目立つ傾向にあります。
↑どちらも30代ですが、お口横(口角)から下にかけてうっすらと影ができています。
もともとこのようなお顔立ちの場合、年齢とともにたるみが出ることでこの脂肪が下垂してきますので、よりマリオネットラインが目立ってくると考えられます。
進行するとこのようにくっきりと線が入ってきます。
フェイスラインの重さ・たるみがすべてこのシワに乗ってきてしまのですね。
このたるみの重さに打ち勝ちシワを目立たなくするためにはなかなかの強い治療が必要です。
しっかりと持ち上げるリフトアップ治療(切開リフト、フェイスリフト)、たるんできた脂肪を取り除く脂肪吸引、段差をしっかりと埋める脂肪注入などの手術がおすすめです。
まだ軽度であれば、ヒアルロン酸注入でも効果はあります。
梅干しジワは実は表情筋によるシワです。
下唇から顎にかけて伸びている頤筋(オトガイ筋)という表情筋によるシワです。
表情筋によるシワについては以前にもお伝えしています。
↑写真でも分かるように、顎に梅干しのようなシワシワした部分がありますね。
「梅干し」という表現が本当にぴったりのシワだと思います。
オトガイ筋の役割は、下唇を上に引き上げる働きです。
分かりやすい動きは、ストローで飲み物を飲んだり、麺をすすったりする動きです。
この梅干しジワは、くちゴボ(上下の前歯が前に出ていることで口元が突出した状態)など歯並び・骨格の影響でできやすい・できにくいがあります。
年齢とともにこのシワが目立ってくるのは、加齢とともに下顎が後退することで前歯の噛み合わせがズレ、常に下唇を引き上げる必要が出てくるからです。
筋肉が原因の表情ジワに関しては治療の第一選択はボトックス治療になります。
筋肉の緊張をとってあげることでこのシワが改善し、つるんとした顎になります。
ぜひ悩んでいる方はお試しあれです。
③乾燥ジワ
ご存知の通り、乾燥はお肌の大敵です。
乾燥によって皮膚表面の角層の保水力が減ると、細かいシワができてしまいます。
いわゆる、ちりめんジワです。
このシワ、治療するとなるとなかなかの曲者です。
特に皮膚が薄く、皮脂の分泌が少ない目元や口元には乾燥による小じわができやすいです。
口元でも、特に分かりやすいのは唇の縦ジワでしょうか。
縦ジワがあると、シワシワした印象になり老けて見えてしまいます。
この唇の縦ジワに関しては、コツコツと保湿するのが最も有効です。
保湿力の高いリップクリームをこまめに塗って保湿を怠らないようにしてください。
個人的におすすめなのはこちら↓
LusciousLipsです。
ペプチドやコラーゲン、ヒアルロン酸を含有した次世代型のリップケアができます。
塗った直後は少しスースーしますが慣れれば気持ち良いです。
ラシャスリップを使い始めて約5年、他のリップクリームでは物足りなくなってしまいました・・・
私はもっぱらクリア派です。
また、お肌同様に唇も年齢とともにハリが無くなってきます。
これも唇の縦ジワの大きな原因となります。
唇が薄くなった気がする、という方にはヒアルロン酸注入もおすすめです。
ヒアルロン酸を気になる部位に少量注入することでふっくらとハリのある唇を取り戻すことができます。
唇のボリュームが出ることで縦ジワも目立たなくすることができます。
3. 早めのケアでシワ予防
シワは定着してしまってからでは手遅れになることが多いです。
肌のハリやみずみずしさを保つために欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった成分は年齢とともに減少していきます。
かといって、シワ予防に多くの時間・大金を使うわけにもいきません。
せめて日常的にできるケアとして、
- 紫外線を防ぐ
- 乾燥させない
これだけでも将来的にできるシワは減ります。
特に紫外線はシミ・シワの原因となりお肌の老化を加速させます。
もうすでに気になるシワができてしまっているのなら、効果のない治療に縛られないこと!
勇気を出してもう一歩踏み込んだ治療を考えても良いと思います。
早めにシワをリセットすることで、5年後の自分も変えることができます。
4. まとめ
このように、口元のシワにはいくか種類があり、その原因も様々で実は複雑なのです。
周囲を見渡してみてください。
「なんかあの人老けて見えるんだよな~」
実はお口元のシワが原因かもしれません。
早めのメンテナンスでいつまでも若々しく!
丸の内美容皮膚科
院長 花岡敦子