切らないたるみ治療 最新モノポーラRF「XERF(ザーフ)」の驚くべき効果を解説

皆さんこんにちは。

丸の内美容皮膚科院長の花岡です。

今回は当院に新しく仲間入りしたXERF(ザーフ)について解説したいと思います。

「最近、フェイスラインがぼやけてきた」「肌にハリがなくなってきた」と感じることはありませんか?

そんなお悩みを根本から改善する治療として今、世界的に注目されているのが最新モノポーラRF(高周波)機器「XERF(ザーフ)です。

たるみ治療のゴールドスタンダードであるモノポーラRF(高周波)。

その最新形として登場した「XERF(ザーフ)」は、単なる引き締めにとどまらない多角的なエイジングケア効果が研究で明らかになっています。

今回は、最新の研究データに基づき、なぜザーフが「ただの引き締め」を超えた効果を発揮するのか、そのメカニズムを徹底解説します。

治療を検討中の方の参考になれば嬉しいです。

1. モノポーラRFとは ?

ザーフは、治療機器のカテゴリーで言うとモノポーラRFです。

まず、モノポーラRFってなに ?

というところからですが、高周波(RF)にはいくつか種類がありますが、「モノポーラ(単極)」は、電極を1か所(チップ)から当て、背中などに貼った対極板に向かってエネルギーを流す高周波のことを指します。

エネルギーが皮膚の表面だけでなく、真皮の深い層から皮下組織まで「深く、広く」 届きます。

そして、モノポーラRFを照射した後に起こる肌の変化は、【即時効果】【長期的効果】の二つがあります。

【即時効果】コラーゲンの「熱収縮」

お肌を支えるコラーゲン繊維は、熱を加えるとギュッと縮む性質があります。

例えるなら、お肉を焼くとキュッと縮むのと同じ現象です。

施術直後に「フェイスラインが引き締まった」「肌にハリが出た」と感じるのは、この収縮のおかげです。

【長期的効果】コラーゲンの「再構築(リモデリング)」

ここがモノポーラRFの真骨頂です。

熱刺激を受けたお肌は「修復しなきゃ !」というスイッチが入り、数ヶ月かけて新しいコラーゲンをどんどん作り出します。

1~3ヶ月後、お肌の「密度」が高まり、内側から押し返すような弾力が生まれます。

この組織像はザーフ照射前と、照射1ヶ月後のコラーゲンの状態を比較したものです。(ブタさんの皮膚で実験しています)

Lutronic社の研究より引用(Park et al., 2024)

右のDay30には青く染まったコラーゲンの層が照射前(Baseline)よりも明らかに濃く、厚くなっているのが見て取れます 。

この組織像からもコラーゲン束の短縮、肥厚、増生といったリモデリング所見が示され、皮膚の張力・タイトニングに繋がるメカニズムが裏付けられています。

コラーゲンがぎっちりと詰まっているような印象です。

確かにザーフ後、1ヶ月くらいしたころに顔がキュッと引き締まった感じがするんですよね。

この研究にもある通り、ザーフは、治療から1ヶ月後、2ヵ月後とじわじわ効果が出てきます。

2. ザーフ独自の武器「デュアル式モノポーラRF」

一般的なモノポーラRFの多くは、6.78MHzという一つの周波数のみを使用します。

しかし、ザーフは2MHzと6.78MHzの2つの異なる周波数を効率よく照射することが可能です。

高周波は、周波数が低くなると深く浸透する性質がありますので、他のRF機器よりも深い層に熱を加えることができるのです。

6.78MHz(浅層・真皮)

肌の表面に近い「真皮層」に働きかけ、ハリやキメ、タイトニング効果を引き出します。

2MHz(深層・皮下組織)

6.78MHzよりもさらに深い層までエネルギーが届きます。

これにより、肌の土台である深い部分からググッと引き締めることが可能になりました。

この「浅い層」と「深い層」へのダブルアプローチこそが、ザーフの大きな特徴です。

最新の論文(Hong et al., 2024)では、このデュアル周波数の効果が組織学的に証明されており、照射からわずか6時間後の組織を観察すると、真皮のコラーゲンが太くなっているだけでなく、真皮よりもさらに深い層にあるDeep fascia(深筋膜)と、皮下脂肪を貫通して皮膚を土台から繋ぎ止めているFibrous septa(線維性隔壁)も太くなっていることが確認されています。

これがつまりどういうことなのか、さらに深堀りしていきます !

3. 「ハイフ」と「ザーフ」はどう使い分ける ?

よく比較されるハイフ(HIFU)との違いについても説明していきます。

HIFU(超音波): 「点」で筋膜を焼き、ギュッと吊り上げる「リフトアップ」が得意。

ザーフなどのRF(高周波): 「面」で全体を温め、組織を濃密にして縮める「タイトニング」が得意。

多くの比較論文は、HIFUは垂直方向の引き上げRFは水平・立体的な引き締めと書かれていることが多いです。

一般的な違いを表にまとめると、

一般的なRFHIFU
エネルギーの種類高周波超音波
熱の伝わり方面で広くじんわり加熱点で深部をピンポイント加熱
深さ真皮浅層〜中層(0.5〜3mm)SMAS筋膜〜皮下深層(3〜4.5mm)
痛み弱い(温かい・熱い)中〜強い(骨に響く)
主な効果肌のハリ改善・浅いたるみ改善リフトアップ・深いたるみ改善
適応肌質改善、浅いたるみ、ほうれい線の影フェイスラインのもたつき、深いたるみ
ダウンタイムほぼなしほぼなし
副作用リスク赤み、軽いむくみ神経損傷による麻痺、筋膜の違和感

こんな感じでしょうか。

ここで重要なのは、先ほども述べたとおり、ザーフは一般的な高周波治療機器よりも深い層にアプローチできるということです。

ザーフでは深筋膜線維性隔壁まで熱作用を届けることができ、これらの構造物はSMASと一体となってお顔の土台を形作っています。

つまり、ザーフはSMAS層を含めた「土台全体の支持力」を向上させることが可能だということを意味します。

ザーフは2MHzという深い層へのリーチ力を持っているため、「ハイフのような土台へのアプローチ」と「RF特有の肌表面のハリ感」の両方をいいとこ取りしたような贅沢な治療と言えます。

4. ザーフの安全性について

では、そんな深いところに無理矢理(!?)熱を入れて大丈夫なのかしら・・・と思う方もいるかと思います。

安心してください、ザーフは精密な安全設計がなされています。

精密な温度制御

皮膚表面を43℃以下の安全な範囲に保ちつつ、内部だけを理想的な50℃〜70℃に加熱します。

高温で皮膚がやけどしてしまうようなことがないように設計されています。

細胞が死ぬことはない

特殊な染色法(NBTC染色)を用いた研究(Park et al., 2024)では、照射後も細胞が元気に生きていることが証明されています。

照射後も細胞が元気に生きているといこと、これがハイフとの大きな違いです。

ハイフは熱を点に集めて脂肪細胞を減少させる(死滅させる)力があるため、お顔立ちによっては「頬コケ」の原因になることがあります。

加齢によって脂肪が減ってきている方に対してハイフをむやみに当ててしまうと、コケてしまって老けた印象を作ってしまいます。

ハイフ後になぜか老け顔になってしまい、顔が変わってしまったというご相談もよくあります。

一方で、ザーフは細胞を傷つけず、組織をふっくらと高密度に引き締めるため、コケてしまうリスクを抑えながら若々しいハリを取り戻せます。

5. 【最新知見】ザーフはシミ ・ くすみにも効く

最新の研究では、ザーフのような高周波治療による真皮深部の加熱が線維芽細胞老化をリセットしたり、基底膜のIV型コラーゲンの発現を回復させたりと、間接的にメラノサイトの活動を制御し、シミや毛穴、シワなどの肌老化に対しても効果的であるという知見が出ています。

つまり、ザーフは

肌もきれいにしてくれる。

可能性があるということです。

不安定な肝斑などは熱刺激で悪化するリスクもあるのですが、確かに経過を見ていると、透明感がグッと上がっていたり、毛穴がきれいになっていたりと、肌がきれいになっている方が多いことに驚きます。

やはりコラーゲンを増やして真皮環境を改善することは、たるみだけではなく肌を本質的に若返らせることができるということです。

もちろん肌質改善のためにザーフをおすすめすることはないですが(レーザーのほうが手っ取り早いことが多いので。)、たるみ治療を受けたら肌もきれいになった !! というのは嬉しいですよね。

6. まとめ

いかがでしたか ?

今回は当院のたるみ治療機、ザーフについてご説明しました。

たるみは永遠のテーマ・・・

治療の難しさもあり、奥が深い分野でもあります。

たるみが気になる方、ぜひご相談ください。

モニター症例はInstagramや、こちらのブログでも随時あげていきますので、ぜひチェックしてみてください。

7. 参考文献

Hong J, Ryu HG, et al. Efficacy of dual‑frequency noninvasive monopolar radiofrequency in skin tightening: Histological evidence. Skin Res Technol. 2024. DOI:10.1111/srt.13821

(DOI)10.1111/jocd.16495. Monopolar radiofrequency for dermal temperature regulation and remodeling: A porcine model study. J Cosmet Dermatol.

Baek Y, Nguyen NH, et al. Monopolar Radiofrequency for Facial Hyperpigmentation Treatment: An Integrated Retrospective Clinical Trial and Ex Vivo Study. Int. J. Mol. Sci. 2026;27:761. DOI:10.3390/ijms27020761

治療名 : XERF ザーフ

費用 : 300ショット¥79,200(税込)、600ショット¥121,000(税込)、900ショット¥176,000

治療の流れ : たるみの状態に合わせて照射部位方法をデザインし、治療を行います。

リスク : 1週間ほどの浮腫み、熱刺激によってじんましん(痒み)、単純ヘルペス、火傷、水疱形成、かさぶたなどができる可能性、変化に乏しい可能性

記事監修者

丸の内美容皮膚科 院長 花岡敦子
長野県松本市
丸の内美容皮膚科

院長 花岡敦子

丸の内美容皮膚科は「患者様に寄り添い愛される美容皮膚科」をモットーに、日々診療を行っております。
しみ、しわ、たるみなど、お気軽にご相談ください。

    一覧